2015年御翼3月号その3

良い働きのために整えられるために

   

ジョン・オートバーグ『あなたがずっと求めていた人生』(地引網出版)より
1.御言葉を通して出会ってくださるように、神に願う
 聖書を読み始める前に、少し時間をとり、あなたに語りかけてくださるよう神に求めましょう。そうすると、読み進めるうちに、何らかの考えが思い浮かぶかもしれません。神の愛について読むうちに、あなたは心動かされるかもしれません。あるいは、何らかの罪について示されるかもしれません。あるいは、何らかの行動を起こすように促されるかもしれません。
2.悔い改めの霊をもって聖書を読む
 神に変えていただくために聖書を読むのは、情報を得るためや、何かを証明するために読むのとは違います。御言葉に従順になると決心しましょう。自分の栄光と、他者に反論するためという、間違った理由で聖書を読むなら、かえってダメージを受けます。宗教的指導者たちは、自分が御言葉によく通じていることは、自分の霊的な偉大さの証拠だと思っていました。イエスは、そんな宗教的指導者に向かって言われました。「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。それなのに、あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません」(ヨハネ5・39、40)。
3.比較的短い箇所や物語を黙想する
 変えられるために聖書を読むときには、ゆっくりと進む必要があります。御言葉の短い箇所にじっくり浸ってみてください。だいたい数節くらいがいいでしょう。その箇所を大恋愛中のラブレターを読むかのように、じっくり読んでください。読んだ箇所の中からいくつか特に心に響く語句があるかもしれません。それらの語句をとおして神が何かを語ろうとなさっているのか、尋ねてみましょう。
「知識は人を高ぶらせ、愛は人の徳を建てます」(第一コリント8・1)。たとえ聖書に関する知識であっても、知識が増えるだけでは、その人が自動的に変えられるわけではないのです。
4.一日につき、一つの思い、あるいは一つの聖書箇所だけにする
 御言葉の一節を選びましょう。それをその日の御言葉として、一日思いをめぐらせます。たとえば、詩篇46篇10節「やめよ。わたしこそ神であることを知れ」を選ぶとします。この言葉を思いに留めながら一日を過ごします。「今日は、できるかぎり、静まる(止める)ようにします。自己弁護をしたり、私の願いどおりに他人に私のことを見てもらおうとしたりしません。今日一日、自分の思い通りにしようとしません。今日一日、何かを決めるときには、御声を聴くようにします。今日一日、不安や怒りに振り回されないようにします。怒りや不安が心に浮かんだら、聖霊に耳を傾けるようにというサインだとみなします。
5.この思いが自分の記憶の一部になるようにする
 御言葉を暗記することは、私たちの思いを変容していただく上で、もっとも強力な方法の一つです。「あなたに罪を犯さないため、私は、あなたのことばを心にたくわえました」(詩篇119・11)。大切なのは、いくつ暗記するかではありません。御言葉の暗記も、それ自体が目的ではなく、目的に到達するための手段に過ぎません。

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